生物多様性戦略の改定案。

生物多様性の新たな世界目標がCOP15で採択されたのを受け、「生物多様性戦略」を改定。
農業のグリーン化を通じて環境負荷の軽減や生物多様性保全を重視し、田園地域・里地里山の整備・保全を推進する。

改定案では、化学農薬に依存しない「総合防除」の普及や、堆肥の高品質化・広域流通による化学肥料の低減などを推進し、自然生態系への負の影響を低減することで持続可能な農業を実現するとしている。
また、高齢化による担い手不足の影響から人の手が入らなくなったことで里地里山が荒廃し、生物多様性が失われつつあることを指摘。農業に携わる人材の確保・育成のため「半農半X」などを通じた多様な経営の推進や、関係人口の創出を進めていく。
水田や水路など、生態系の保全に配慮した基盤整備の推進や、有機農業の拡大、国産飼料増産を図ることで輸入先の生態系保全につなげることなども盛り込む。
案は、3月下旬に正式に改定する。

参考リンク:農林水産省生物多様性戦略