鹿児島県本土でアフリカマイマイを確認。
植物防疫法による有害動物指定を受けており、農作物を食害する外来種の大型カタツムリ・アフリカマイマイが鹿児島市の谷山港で確認された。
沖縄県や奄美諸島に生息しているが、県本土で確認されたのは2007年に出水市と指宿市でみつかって以来。
アフリカマイマイが発見されたのは、谷山港の沖縄・奄美航路の岩壁付近の植え込み。1匹で殻の高さが8cmほどの成体。半径500メートル内から別の個体は見つかっていない。
アフリカマイマイは東アフリカ原産で世界最大級の陸生巻貝。1932年に食用目的で沖縄に持ち込まれ、1936年に特殊病害虫指定されるまで各地で養殖されていた。
好酸球性脳脊髄膜炎などを引き起こす「広東住血線虫」の中間宿主として知られ、本体だけでなく、這った跡を触ったり、這った跡の残る野菜などを生のまま口にしたりすることで感染、最悪死に至る恐れがある。このため、防疫所では、「疑わしいカタツムリを見つけたら素手で触らず連絡を」呼びかけている。
参考リンク:アフリカマイマイ(侵入生物データベース)