2022年産新米価格。
2022年産米の9月時点の相対取引価格(出荷業者と卸売業者との間で売買する際の銘柄ごとの契約価格)は、全銘柄平均で1俵(60kg)1万3,961円。前年同月比で706円増(+5.3%)と、3年ぶりの上昇。
銘柄別では、新潟県魚沼産「コシヒカリ」が2万1,047円(前年同月比+3.7%)、県内の産地を特定しない一般品が1万6,751円(同+5.9%)。上昇傾向が目立ったのは、主に業務用などで使用される茨城県産「コシヒカリ」の1万3,813円(+14.5%)、千葉県産「コシヒカリ」の1万2,256円(+10.1%)など。ほか、北海道産「ゆめぴりか」が1万5,864円(+5.4%)も5%を超える値上がりとなった。
相対取引価格の上昇は、農家のコスト高を受けJAグループが農家から米を集める際に払う集荷価格(概算金)を引き上げたため。米の需要が鈍く荷余り感がある中での値上がり。
小売価格では、東京都区部の9月「コシヒカリ」5kgの価格は前年同月比5円高(+0.2%)の2,292円、「コシヒカリ以外」は同6円高(+0.3%)の2,061円で前年並みとなり、小売では値上げに踏み切れない現状がうかがえる。
参考リンク:米に関するマンスリーレポート(農林水産省)