昨年は26年ぶりとなる豚コレラが発生。
2018年9月に岐阜県において我が国で26年ぶりとなる豚コレラが発生し、2018年度中に岐阜県と愛知県を初めとする5府県において17例の発生が確認された。国は都道府県や自衛隊等の関係省庁と連携し、いずれの発生案件においても、発生確認後、直ちに徹底した防疫措置を実施した。
豚コレラの発生を予防するためには、飼養衛生管理基準の遵守が最も重要であることから、岐阜県等の養豚場に対し、国が主導して飼養衛生管理基準の遵守状況の再確認と改善の指導を進めた。
また、野生イノシシの対策として、防護柵の設置によるウイルスの拡散防止やわなを用いた捕獲による個体数の削減に取り組むとともに、2019年3月24日から岐阜県と愛知県において野生イノシシ向け経口ワクチンの散布を行っている。
一方、野生イノシシで豚コレラが発生している地域では、狩猟の禁止やジビエ利用の自粛等の措置で対応。なお、行政は、豚コレラは人に感染することはなく、仮に豚コレラにかかった豚やイノシシの肉を食べても人体に影響がないことを周知している。