米粉振興策、2030年度に生産量・需要量3倍増目標。
米粉振興に本腰。専用品種の栽培実証の支援や、「グルテンフリー」であることをPRした需要喚起、米粉麺やミックス粉の普及に取り組む事業者の支援などを行い、2021年産の生産量4万2,000t/需要量4万1,000tの3倍超にあたる13万tを目指す。
専用品種の栽培実証を行う産地に対しては、農地の借り上げ料、作業費といった必要なコストを支援。支援する専用品種には主に「笑みたわわ」を想定。笑みたわわは栽培適地が広く、パンに加工すると膨らみが良い品種。他品種の支援などは今後に詳細を詰めていく。また、米粉用米の収量に応じ10aあたり5万5,000円〜10万5,000円を交付する水田活用交付金では、専用品種を推進する見直しも検討。
米粉の特長である「グルテンフリー」を全面に押し出したPRでの需要喚起にも力を入れる。輸入小麦の高騰を追い風に、米粉麺やホットケーキ・お好み焼き用のミックス粉などの売り込みも強めていく。
これら一連の支援の関連事業に対して、2023年度予算概算要求では前年度比で4倍を超える2億3,500万円を要求している。
参考リンク:農林水産省