飼料米への戦略作物助成の見直しを検討。

2023年度の「水田活用の直接支払交付金」では、飼料用米への戦略作物助成の見直しが検討されている。年末に決定される予算概算に向け、見直しの内容が議論される。

見直しの論点としては、
・専用品種での取組みや区分管理の推進
・化学肥料の過剰投与の回避
が掲げられている。
主食用米の需給緩和を回避するため、当初主食用米として作付した米を途中で飼料用に切り替えるといった動きが産地ではみられる。戦略作物助成の見直しで、専用品種や区分管理をどのように関連付けるかは、こうした産地の需給調整に向けた取組みに影響を及ぼす可能性がある。
飼料用米の収量を上げ単価を高くしようとして、化学肥料の過剰投与を招くような動きを避けることも重要な論点となる。
畑地化に関する助成も見直される。水田の畑地化を要件に畑作物に対して複数年の助成では、野菜などの高収益作物に加え、新たに他の作物を加える。対象作物や助成期間、単価などに関しては今後の議論で詰めていく。また、畑作物の産地形成に向け、地域の関係者との調整などに関する費用の助成を新設する。

参考リンク:農林水産省