子実トウモロコシへの転作と機械導入費用に助成。
これまで水田リノベーション事業の対象になっていなかった子実用トウモロコシへの転作が、2022年度から助成対象になった。輸入トウモロコシや輸入飼料の価格が高騰する中、増産を促し、飼料自給率の向上を目指す。
水田リノベーション事業では、10aあたり4万円を助成。また都道府県の計画に位置づけられた産地では、水田活用の直接支払交付金の「水田農業高収益化推進助成」から同1万円を加算して受け取れるが「戦略作物助成」同3万5,000円は重複して受け取ることはできない。
子実用トウモロコシを導入するには、収穫用のアタッチメントや乾燥機などの機械への投資が費用となるが、購入費用やリース費用の半額を「畜産生産力・生産体制強化対策事業」で助成。
2021年度の水田での子実用トウモロコシ作付面積は、北海道を中心に全国で900haのみ。飼料自給率は2020年度概算で25%。子実用トウモロコシなど濃厚飼料に限ると12%。これを2030年度までにそれぞれ34%、15%に上げることを目標にしている。
参考リンク:水田農業の高収益化の推進(農林水産省)