米の検査に、機械鑑定前提の新規格。

水稲うるち玄米の農産物検査規格に、穀粒判別器を使用した機械判定を前提とした新しい規格が策定された。

水稲うるち玄米の農産物検査規格は、全国統一的な規格に基づく等級格付けにより玄米を精米する際の歩留まりの目安を示すことで現物を確認することなく大量・広域な流通を可能にしてきた。
今回策定された機械鑑定を前提とした新しい規格では、(1)容積重、(2)水分、(3)白未熟粒、(4)死米、(5)着色粒、(6)胴割粒、(7)砕粒、(8)異種穀粒、(9)異物、の米の品質に関わる9項目を設定。機械で測定した結果を数値化して表示する。ただ、(8)異種穀粒と(9)異物は機械による判定が困難なため、目視による鑑定を併用する。
規格項目については、技術検討チームを設置し、2021年内に
・規格項目の定義の明確化
・測定機械の精度検証用ツールの作成と精度検証
・標準計測方法の設定
・測定結果の表示方法
の検討と整理を進めるとしている。
また、検査結果は検査証明書に記載するID番号、QRコード、ICタグ等からスマートフォン、Web、機械端末等で証明事項を表示・活用することを可能にするとしている。

参考リンク:農林水産省