「筆ポリゴン」の精度向上で、形状変化した区画をより正確に判別可能。

衛星画像から作る農地の区画情報「筆ポリゴン」の精度を向上させ、圃場の区画変化をより正確に判別できるよう、農林水産省は8億4,500万円の予算を計上。スマート農業などに活用する実証実験も行う。

筆ポリゴンは耕地面積調査などの基礎情報として利用されてきた。1年毎に新旧の衛星画像をAIが解析、圃場の変化を判別するが、これまでは解像度の低い衛星画像をAIに取り込んでいるため、実際の区画と乖離する場合もあった。これをより解像度の高い画像を取り込めるようにし、変化をより正確に見つけられるようにする。
農地情報の一元的な管理や補助金のオンライン申請に向け整備中の「デジタル地図」も筆ポリゴンをベースにする考え。
また、農薬散布用などのドローンが自動航行する際に、筆ポリゴンが利用できるかの実証も計画しており、今後は筆ポリゴンの高度な利用方法を展開していく。

参考リンク:農林水産省