カボチャ、輸入減で異例の高騰続く。

主な輸入先であるニュージーランドからの輸入が激減。
2月〜5月は国産も産地が限られているため、国産卸売価格も平年の2倍以上に。

輸入カボチャの主産国・ニュージーランドは、2月中旬に大型サイクロン「ガブリエル」が北島を直撃。洪水や土砂崩れが発生し、農地だけでなく物流網の寸断などの被害が出、収穫量が7割減少し、ニュージーランドからの輸入が激減。2月下旬には前年比+429%の1kgあたり672円をつけた。国産も主産地の沖縄が例年より不作傾向で出荷量が伸びず、2月下旬には同+267%の635円を記録。
国産、輸入ともその後一旦落ち着くが、例年の2倍強で推移。5月上旬には国産が前年比+123%の1kgあたり581円、輸入が同+190%の612円。
連休明けからは鹿児島県産とメキシコ産の出荷が始まるが、6月半ばまで高値が続くと予想される。
小売価格も上昇傾向で、2023年4月中旬の小売価格(1kg)は938円。これは前年同月(526円)と約1.8倍だった。

参考リンク:青果物卸売市場調査(農林水産省)