かぼちゃ収穫作業を軽減するかぼちゃ収穫機。
機械化が進んでおらず、ほとんどを手作業で行っているかぼちゃ収穫作業を軽労化する収穫機が開発され、2021年9月から北海道でモニター販売が始まっている。
重量のあるかぼちゃの収穫作業は、茎葉とかぼちゃを切り離す作業から鉄コンテナへの収容作業に至るまで、ほとんどを手作業で行っている。足腰に負担をかける作業は、生産者の高齢化とあいまって作業する人員の確保が困難になってきており、作付面積、生産量ともに減少傾向にある。
かぼちゃ収穫機はトラクターに牽引されるもので、畝上で風乾しておいたかぼちゃの茎葉をコンベア先端部の回転刃で切断して拾い上げ、茎葉とかぼちゃを選別、鉄コンテナへの収納までを一貫して行うことができる。鉄コンテナは収容される際のかぼちゃへのショックを軽減し傷や割れを軽減するよう角度を調整することができる。作業効率は手作業の3倍。試験圃場で実施された実演会では、茎葉処理やコンテナに入る際の当たり傷などに関し改善要望が上がった。今後はそういった要望を入れた改良をしていく。
参考リンク:花・野菜技術センター(北海道立総合研究機構)