ブドウ作付面積、シャインマスカットが初めて首位に。

「シャインマスカット」の2022年産作付面積が、「巨峰」や「デラウェア」を抜いて初めて首位に立った。黒系品種からの改植が進み、5年で倍以上に拡大した。

2022年産シャインマスカットの作付面積は、前年比6%増の1,778ha。対してデラウェアは同2%減の1,626ha、巨峰は同4%減の1,603ha。2018年には1,000haほどだったシャインマスカットが順調に面積を増やしているのに対し、2018年に2,000haほどあった巨峰は毎年面積を減らしており、2022年産ではデラウェアにも抜かれた。
シャインマスカットの予想収穫量は2万2,189tで、黒系の両品種を3〜7割上回る見通し。
増産しても価格は上がり続けている。国内の需要に加え、香港など海外への輸出が価格を底上げしている。7月中旬の大手卸の入荷量は過去5年平均比17%増の71tで、平均価格は同7%高い。この5年で3割ほど高くなっている。
シャインマスカットは両食味で種もなく、皮ごと食べられるため人気も高い。多収で作りやすく、高単価が期待できるため、確実に収益を確保できる。今後も改植が進むとみられる。

参考リンク:日本園芸農業協同組合連合会