ブドウのDNA品種識別技術の確立で、果実による識別が可能に。

シャインマスカットを含むブドウ24品種の果実を対象にした品種識別技術を、農研機構が確立。また、この技術を用いることでブドウ果実からのDNA品種識別が可能になり、農研機構種苗管理センターの品種識別サービスに「果実」を追加。

農業・食品分野における知的財産の重要性が増す中、国内生産量の90%以上を占める24品種のブドウ果実(シャインマスカット、巨峰、デラウェア、ピオーネなど)についてDNA品種識別技術を確立。
ブドウ24品種の「葉」を対象にしたDNA品種識別技術は2018年に確立しており、葉を対象にした品種識別サービスは行われている。この技術を基に、葡萄果実からのDNA抽出方法を工夫することで果皮サンプルに適用できる技術を開発した。果実からのDNA品種識別技術の確立により、国内及び海外からの知的財産侵害が疑われる果実の品種同定が可能になった。今後は育成者権侵害への抑止力としての効果が期待される。

参考リンク:農研機構