生産緑地、長期貸し出しを支援。10年以上で奨励金交付。
都内にある農地の維持・保全を図るため、東京都は生産緑地を長期貸し出しする所有者に奨励金を交付する。
奨励金は10aあたり23区で30万円、市で20万円。2023年度に契約を結んだ分が対象。
生産緑地とは、都市部の住宅地など「市街化区域」内にある農地のうち、指定を受けた農地のこと。都内にある市街化区域内の農地は、1993年には7,158haあったが、2021年には3,602haと約3500haと大幅に減少。生産緑地を活用することで、緑地の維持と農業の継続を図る。
奨励金は、生産緑地の所有者が新規就農者や経営規模の拡大を図る農業者などに対し、10年以上の長期間で貸し出しする際に交付される。申請期間は7月3日〜2024年3月1日。
また、7月1日から生産緑地の新たな借り手が都内各地の貸し手を探すための相談窓口「生産緑地バンク」も始まった。渋谷の一般社団法人「東京都農業会議」内に開設され、面談や電話、メールなどで相談を受け付ける。これまで生産緑地の情報は区や市ごとに情報が管理されており、情報の共有はされていなかった。借り手/貸し手情報を一元管理することで、マッチングにつなげていく。
参考リンク:報道発表資料(東京都)