国際食品価格が、世界的な食品価格の高騰で最高水準に。
国連食糧農業機関(FAO)が公開している国際的な食品価格を数値化した「食品価格指数(FPI)」。2014〜16年を100とした1月の数値は前月比1.5ポイント(1.1%)高の135.7で、1990年の統計公表開始以来、1月としては初めて135を超える高水準。
食品価格指数は年始から年末にかけて上昇し続ける傾向がある。2022年1月の指数は、すでに昨年のピークを上回っており、一層の高騰が懸念される状況。
・穀物は、小麦が−3.1%だったが、トウモロコシはブラジル、アルゼンチンの持続的な干ばつの懸念から+3.8%となり、前月より+0.1%、前年同月より15.6ポイント(12.5%)上回る140.6。
・植物油脂は、7.4ポイント(4.2%)上昇し史上最高の185.9を記録。パーム油の最大輸出国インドネシア供給量が減少、またインドで大豆油需要の高まりなどを受け上昇した。
・乳製品は、3.1ポイント(2.4%)上昇し132.1。5ヵ月連続の上昇となり、前年同月より20.8ポイント(18.7%)高い。
・食肉は、前月よりわずかに上昇し112.6。前年同月より16.6ポイント(17.3%)高い。牛肉は供給が需要に追いつかず、さらに飼料穀物の高騰が重なったため過去最高を記録。