2021年世界の飼料生産量。
2021年の1年間で生産された飼料は、前年比+2.3%(2,760メートルトン増)の12億3,555万メートルトン。
飼料生産は、新型コロナウイルス下におけるロックダウンからの回復が世界的にみられ、多くの国で予想を上回る増加となった。最大の飼料生産国は中国で、2億5,696万メートルトンで、2020年からの成長が著しい。次いでアメリカ合衆国の2億1,861万メートルトン、ブラジルの7,822万メートルトン、インドの4,392万メートルトン、メキシコの3,704万メートルトンと続く。上位10カ国の飼料生産量は、全世界の65%を占める。
部門別では、豚用飼料が前年比で6%以上増加の3億1,021万メートルトン。アフリカの豚熱(ASF)からの回復で需要増となった。また、水産養殖部門は世界中で着実に成長しており、前年比+3.7%の5,136万メートルトン。最も伸び率が高かったのはペット用で+8.2%の3,416万メートルトンに増加。
世界の飼料生産業界は近代化や持続可能性の向上に努めており、56%の国でデジタル化やIoTデバイスやデジタル化を推し進めている。
参考リンク:Alltech Outlook 2022