2種のウイルスに対応するマルチワクチンを使う、「ホオズキのウイルス病防除マニュアル」完成。 

国内のホオズキ産地においてウイルスによると考えられるモザイク症やえそ症状が多発しているが、農研機構は「マルチワクチンを核としたホオズキのウィルス病防除マニュアル」を発表した。
これまでにホオズキに感染するウイルスは、トマトモザイクウイルス、タバコ微斑モザイクウイルス、キュウリモザイクウイルスの3種類が報告されている。ウイルスに感染した根が土壌中に残存することで、次作の感染源になっている。そこで、ウイルスに対する防除手段のひとつとして、トマトモザイクウイルス、タバコ微斑モザイクウイルスに対するワクチンを開発した農研機構は、2種のウイルスの同時防除が可能な、マルチワクチンを核としたホオズキのウイルス病防除方法についてマニュアルを作った。ワクチンを予め苗に接種することで、強毒のウイルスに対して感染しにくくなり、感染したとしても発病が抑制される。